[書評]仮説思考 by内田和成 仕事のスピードを劇的に上げる思考習慣

IMG_3486
Pocket
LINEで送る

会社にいると同じくらいの業務量なのに、なぜかすごく仕事が早くて定時に帰る人がいます。

タイムマネージメントが上手い、処理スピードが早いなど、色々な要素があると思いますが、今回紹介する本は思考習慣について書かれていました。

 

その思考習慣が「仮説思考」です。

 

著者はボストンコンサルティンググループに所属し、世界で最も有力なコンサルタントのトップ25人に選ばれたほどのトップビジネスマンです。

多くのビジネスマンを見てきた著者が仕事の質、スピードともに向上させる思考習慣ということで、仮説思考を紹介しています。

 

今日はそんな仕事の質、スピードを向上させる「仮説思考」の概念をまとめていきたと思います。

 

 仮説思考 by内田和成 仕事のスピードを劇的に上げる思考習慣

1.仮説思考とは

仮説とは、現時点で最も答えに近いと思われる答えのことです。

その答えはまだ実証されておらず、確実に正解とは言い切れないが、現時点の情報では恐らくこれが答えだろうという状態です。

 

仮説思考とは、ある問題に対して、早い段階で仮説を設定し、その仮説が正しいかどうか検証していくという考え方のプロセスです。

普通は色々なデータを集め、そのデータを分析してこれが答えに違いないと分析してから、答えを出すのに対して、仮説思考では考え方のプロセスが異なります。

仮説思考では情報が十分にない状態で、仮説を設定し、その仮説が正しいかどうか検証するというプロセスです。

 

まとめると、下記のようなプロセスになります。

 

仮説思考:現時点の情報で仮説設定→データ収集・分析(仮説の検証)→問題発見→解決策の策定

積み上げ型の考え方:データ収集・分析→問題発見→解決策の策定

 

情報不十分な状態でたぶんこれが当たりだろうという予測を立てて、その後のデータ収集を行う点が積み上げ型の考え方と異なる点です。

 

2.なぜ仮説思考が優れているのか

情報が多ければ多いほど、よい意思決定ができる。このように信じているビジネスパーソンは多い。そうであるがゆえに、できるだけ多くの情報を集め、それらを分析してから、経営課題の本質を見極め、解決策を出そうとする。

実際に起こることは何か?時間切れである

 

上記は本書からの抜粋です。

 

情報が多ければ、意思決定の質が向上するという考え方は誤りだと著者は言っています。

また、情報を集めすぎてしまうと、情報洪水に飲まれてしまい、結局何が本質化わからなくなってしまうとのことです。

加えて、情報収集に時間をかけすぎて、結局は時間切れになってしまうことがあるとのこと。

 

仮説思考であれば、初めの段階に仮説を設定するので、その仮説を証明するために情報収集をします。

つまり、情報収集の段階で、ある程度どのような情報を集めれば良いか絞ることができます。

 

もちろん、初めに情報が十分にない状態で仮説を設定しているので、情報を集めた結果、初めに立てた仮説が的外れだったということもあります。

その場合は、再度仮説を立て直すことになります。

 

仮説を作り直す可能性もあるので、仮説思考の方が遅くなってしまう可能性があるのでは、と考える方もいらっしゃると思います。

しかし、情報収集・分析にかける時間が圧倒的に少なくなるので、仮説を修正する可能性があっても仮説思考の方が圧倒的に早いそうです。

 

また、やみくもに情報を集め、情報洪水に飲まれてアクションが立てられないといった事態も避けることができます。

 

ゆえに、仮説思考の方が圧倒的に回答にたどり着くスピードが早くなり、結果、時間的余裕もできることで質も良くなるといったメリットがあります。

 

3.コンサルティングの仕事以外でも仮説思考は役に立つ

著者がコンサル出身なので、仮説思考はコンサルの世界でしか通用しない考え方なのでは?と思う方もいらっしゃると思います。

本書では、他の業界での活用例も紹介されていました。

 

とても面白いなと思ったのが、免疫学の研究で仮説思考が使われている研究室があるそうです。

免疫学で世界的に有名な石坂公成先生が留学中だったころに、恩師の先生から「実験する前に論文を書け」と言われたエピソードが紹介されています。

また、ランドシュタイナー(免疫学でノーベル賞を受賞した方)も実験する前に論文を書いていたそうです。

 

論文を書く=仮説を立てる、その後実験でその仮説を証明していくという、まさに仮説思考を使って実験をしていたエピソードが書かれており、大変興味深い話が載ってました。

 

まとめ

何か解決したいことがあるときに、答えから先に考えてみるといった考え方は今まであまりしたことがありませんでした。

いくらか情報を集めてから、そこから答えを導いていくといったことはしていましたが、いきなり答えから考えるということはあまり習慣にありません。

 

でも、確かに調べすぎて情報洪水に飲まれたことは何回もあります。

 

先に答えを考え、それを検証していくといった新しい考え方なので、少しずつ意識しながら身につけていきたいと思います。

 

今回紹介した本は、「へーこんな考え方もあるのか」という感じで、新しい考え方を提供してくれる本でした。

皆さんも、是非読んでみてください。

 
ブログランキング参加中です。

下の2つのボタンで応援ポチお願いします。^^

ビジネス書 ブログランキングへ

にほんブログ村 本ブログ 一般書・実用書へ にほんブログ村

 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。