先日受けた遺伝子検査のMYCODEでLDLコレステロールが上がりやすい体質だと知ったので、血中のLDLコレステロールが上がる病気について、記事を書きたいと思います。
▼MYCODEの結果発表の記事はこちら
MYCODE結果発表!遺伝子検査の結果から病気のリスクを知り、予防策を立てる
その病気が「脂質異常症」です。
薬剤師国家試験の時の参考書を引っ張り出してきて、脂質異常症について復習してまとめたいと思います!!
▼国家試験の時にお世話になった青本!懐かしいw

目次
脂質異常症ってどんな病気?概要、基準値、合併症などをまとめてみる[医療]
脂質異常症とは?
下記のいずれかの条件を満たすと脂質異常症と診断されます。
- LDLコレステロール値140mg/dL以上
- HDLコレステロール40mg/dL未満
- トリグリセライド150mg/dL以上
トリグリセライドは代表的な中性脂肪です。
LDLコレステロールとHDLコレステロールについては次項で説明したいと思います。
LDLコレステロールとHDLコレステロールって何?
LDLコレステロールについて
LDLコレステロールは悪玉コレステロールとも言われます。
肝臓で合成されたコレステロールを抹消組織に運ぶ役目を担っています。
コレステロールは細胞膜やホルモンの材料として使われるので、基準値の範囲内であれば問題ないのですが、過剰に供給されると悪さをします。
具体的には、LDLコレステロールが過剰に供給されると血管壁に沈着して動脈硬化などの原因になります。
※動脈硬化とは動脈が固くなることで、動脈がもろくなったり、狭くなったりする病気のことです。
血管はもともと弾力性があった方が破れにくく、丈夫です。
脂質異常症では脂質が血管内で固まりを作って血液の流れを滞らせたりすることがあります。
HDLコレステロールについて
HDLコレステロールは善玉コレステロールとも呼ばれます。
血管壁に沈着したコレステロールを引き抜いたり、抹消組織のコレステロールを肝臓に運んでくれます。
そのため、HDLコレステロールの値が高いと、動脈硬化になりにくくなります。
脂質異常症になると何が怖いのか。
長期の脂質異常症で体の組織に脂質が沈着して起こる合併症が脂質異常症の怖い点です。
脂質異常症になることで、痛みが出たり自覚症状が出ることはないのですが、合併症が併発すると体に異常がでます。
具体的には下記のような合併症のリスクが高まります。
- 動脈硬化
- 脂肪肝
- 急性膵炎
などなど。
動脈硬化が引き起こされると、心臓の血管が詰まってしまう心筋梗塞や、脳の血管が詰まってしまう、脳梗塞にもなりかねません。
心筋梗塞や脳梗塞は死にいたる可能性もある病気なので、脂質異常症で自覚症状がないからといって侮ってはいけません。
まとめ
脂質異常症自体は自覚症状が出る病気ではないのですが、動脈硬化や、心筋梗塞などは重病なので、注意が必要です。
健康診断でLDLコレステロールやトリグリセリドが高めだった方は早めに対策を立てた方が良いと思います。
次回は予防法についての記事を書きたいと思います。
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