[書評]自分の小さな箱から脱出する方法 感想とまとめ

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何人かの人がFacebookで良書だと言っていたので、「自分の小さな箱から脱出する方法」という本を購入しました。

 

著者がアメリカの研究所になっているので、もともと外国の本です。

この研究所は、ビジネス、法律、経済、哲学、教育、心理学などの専門家が一堂に会し、組織内における人間関係の問題を解決すること生業としているみたいです。

独自のマネージメント研修やコンサル業務を行っているみたいで、いわば人間関係改善のプロフェッショナル集団といったところでしょうか。

 

本書は人間関係の諸問題を解決する方法が、論理的に解説されています。

「~する方法」というタイトルの本はハウツー本のような気がして、読むことを敬遠してしまうのですが、本書は読んで良かったです。

 

人間関係でこんな概念なかったわというアイデアを得ることができました。

 

それでは、さっそく読んでみた感想を書いていきたいと思います。

 

[書評]自分の小さな箱から脱出する方法 感想とまとめ

 おおまかなあらすじ

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物語は主人公が転職したところから、はじまります。

主人公はもともと、仕事でかなり成功を収めており、転職前の会社でも高いポジションを得ていました。

 

しかし、転職先の副社長から「君には問題がある」と言われるところから物語がはじまります。

この転職先で行われている研修が、小さな箱から脱出する方法であり、人間関係を改善し、会社の収益を上げる方法でした。

 

主人公はその研修を受けながら、自分の人間関係を見直し、実際にどうやったら改善できるかを学んでいくといったストーリーです。

 

どうして人間関係が悪化してしまうのかを、実例を用いて説明してくれるので、かなりイメージしやすいです。

しかも、自分にも似たような経験があって、「あぁ、確かにそうやって考えて、人間関係悪化したことあるわ」って思うところが多々ありました。

 

人間関係をどう改善するのか

本書で何度も出てくるキーポイントで、自分が「箱の外にいる」のか、「箱の中にいるのか」といった概念が登場します。

人間関係を改善するためには、「箱の外にいる」ことが大切だと本書では書かれています。

 

箱の中と外の違いについて、詳しくは本書を見てほしいのですが、ざっくりと下記のようなことが書いてあります。

 

<箱の中>

  • 他の人々はいわば物にすぎない
  • 他の人々をゆがんだ目で見る
  • 悪いのは相手で、自分はこんな正しいことをしていると思っている

 

<箱の外>

  • 他の人や自分をあるがままの人間として見ている

 

上記を見て、自分だったら箱の中にいる人と、外にいる人どっちが一緒にいたいと思うかと言ったら、箱の外の人ですね。

つまり、箱の中にいる人が、箱の外に出ることが、人間関係を改善する鍵なのだと本書では説明しています。

 

その前提を基に、どうして人は箱の中に入ってしまうのか、どうやったら箱の外に出られるのかを説明しています。

あと、箱の中に入ってしまうと、どういうことを相手にしてしまい、どんな害があるのかも説明されています。

 

何をすると箱の中に入ってしまうのか

箱に入ってしまう引き金は「自分への裏切り」だと本書では説明しています。

自分への裏切りをしてしまうと下記のような流れで人間関係が悪くなると書かれていました。

 

1.自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ

2.いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる

3.周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる

4.したがって、人は自分の感情に背いた時に箱に入る

5.時が経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格とみなすようになり、それを持ち歩くようになる

6.自分が箱の中にいることによって、他の人たちとも箱の中に入れてしまう

7.箱の中にいると、互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう

 

1-7を見ただけでは何を言ってるかわからないかと思いますが、本書では詳しく説明してあります。

 

本書では、夜泣きする子供を世話する両親の話が例として出ていました。

夜泣きする子供を最初はあやそうと思っていたけど、その感情に背いた時に箱に入り、「仕事で疲れているから・・・」とか「妻があやすだろう」とか正当化するストーリーが書かれていました。

 

また、自分が箱の中に入っている時は、相手をひどく扱ってしまい、自分を正当化するといった話が登場します。

いつも帰りが遅い息子をがみがみと叱り、息子に対する接し方がひどい親の話が出てきます。

親の接し方が「箱の中」であるため、息子も「箱の中」に入り、お互いに相手をひどく扱うようになるといった話です。

(息子は親の言いつけ通り、早く帰ってくるようにはなりません)

 

お互いに相手をひどく扱い、互いに自分を正当化する理由を自分の中に確立してしまうのです。

 

確かに、仕事でがみがい行ってくる上司がいる時は、あいつだってこんな悪いとこあるし、ここができてないじゃないか!?とか自分を正当化してしまう時があるのですが、そんな感じです。笑

 

結局お互いを正当化しあうと、物を見る目がゆがむし、仕事の生産性も落ちていくといった具合です。

 

あと、誤解してほしくないのが、叱ることが悪いとは本書では言っていません。

あくまで、箱の中かどうかです。

箱の外にいる人が人を叱った場合は、相手の感じ方が全く違うと本書では書いてありました。

 

 箱から外に出るには

箱の中に入ってしまうと、現実はゆがんで見えるし、自分を正当化して自分のことばかり考えるようになり、人間関係が悪化していくことは説明しました。

では、どうやったら、箱の外に出られるのでしょうか。

 

これは箱の中に入ってしまうメカニズムがわかれば出られるとのこと。

つまり、自分に正直になって、相手を人として扱うことで箱の外に出られることができます。

 

まとめ

アドラー心理学でも、人間の悩みは全て人間関係の悩みであると言い切ってます。

本書は人間関係改善のヒントを実例を出しながら解説してくれます。

 

特に、著者が人間関係改善の専門家なので、新しいヒントが得られると思います。

是非、読んでみてください。

 

 

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